手縫いブラウス-ミシン縫いの本『KANA’S STANDARDⅡ』の裾フリルつきブラウスを手縫いする-

手縫い服・小物
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前回に引き続き『スタイリスト佐藤かなのシンプルパターンでとことん楽しむ服作り KANA’S STANDARDⅡ』の作品を手縫いしました。
『KANA’S STANDARDⅡ』の紹介はこちらの記事を参照してくださいね。

今回ご紹介するのは裾フリルつきブラウス
裾のフリルが甘めの可愛らしいブラウスです。

このブラウスをミシン縫いから手縫いに変換して製作していきます。
手縫い好きさんの参考になれば幸いです!

【補足】
・『KANA’S STANDARDⅡ』の裾フリルブラウスは5分袖なのですが、今回は10分袖で作りました
・『KANA’S STANDARDⅡ』から、手順など、変更していない部分は省略しています。こちらは是非、実際に本を手に取って確認してくださいね。

手縫いでの作り方

事前準備・裁断

布端の処理を考える

ジグザグミシンで処理されている部分を手縫いでどうするか計画します。
このブラウスでジグザグミシンがあるのは、

  • 裾フリルと身頃があわさる部分
  • 袖と身頃があわさる部分
  • 袖下から脇の部分
  • 前後裾フリルがあわさる部分
  • 左右後ろ身頃があわさる部分

の6か所。

まず、後ろ身頃以外の5か所は袋縫いで処理します。
一方後ろ身頃は、「あき」があり縫い代が両開きになっているので袋縫いができません。

縫い代が両開きのときは、割伏せ縫いが選択肢としてあがってきます。

でも、今回は後ろ身頃のあきの縫い代がバイアステープで処理されています。
このため、バイアステープを延長して後ろ身頃全体の縫い代をカバーすることにしました。

裁断

変更した縫い代を忘れずにつけて裁断します。

上の画像のオレンジ線で示した部分が、袋縫いするにあたり縫い代幅を変更した箇所です。

手縫前の準備

本の指示通り、

  • 接着芯貼り
  • ウエストと裾のアイロンがけ

をおこないます。

手縫いする

身頃の肩を縫う

前後の身頃の肩をあわせて袋縫いします。

①前後の身頃を外表にあわせ、布端から0.5cmのところを並縫いします。

②①の縫い代をアイロンで割ります。

③前後ろの身頃を中表に合わせなおし、①の縫い目をアイロンで押さえます。
出来あがり線を並縫いします。
⑤縫い代を後ろ身頃側へ倒しアイロンで押さえます。

衿ぐり布をつくる

前後衿ぐり布を合わせ、外回りをバイアステープで包みます。

①本の指示通り、前後の衿ぐり布を縫い合わせます。
②バイアステープの片側の折り目を広げ、衿ぐり布とバイアステープを中表にあわせて、待ち針でとめます。
③バイアステープの折り目の上を並縫いします。

④バイアステープを、衿ぐり布を包むようにして裏側へ折り返します。
たてまつりで縫いとめます。このとき縫い目が表にでないように気を付けます。

身頃に衿ぐり布をつける

①本の指示通り、身頃に衿ぐり布を重ね並縫いし、縫い代に切込みをいれます。
②本の指示通り、衿ぐり布を表に返してアイロンで整えます。
並縫いで身頃にとめます。

手縫いだと、バイアス布の上からの並縫いは厚みがあって縫い辛いので、バイアステープの際を縫います。

袖を身頃につける

袋縫いで袖と身頃をあわせます。

①身頃と袖を外表であわせて、布端から0.5cmのところを並縫いします。

②①の縫い代をアイロンで割ります。
③前後ろの身頃を中表に合わせなおし、①の縫い目をアイロンで押さえます。
④出来上がり線を並縫いします。

⑤縫い代を袖側へ倒しアイロンで押さえます。

袖下と脇をあわせる

袖下と脇を袋縫いであわせます。

①前後身頃を外表にあわせて、袖口から裾まで布端から0.5cmのところを並縫いします。

②①の縫い代をアイロンで割ります。
③前後ろの身頃を中表に合わせなおし、①の縫い目をアイロンで押さえます。
④出来上がり線を並縫いします。
⑤縫い代を後ろ身頃側へ倒しアイロンで押さえます。

袖口を三つ折りにする

①本の指示通り、袖口を三つ折りにして並縫いします。

後ろ中心の布端を処理する

後ろあき、および後ろ中心の布端をバイアステープで包みます。

①本のとおりに細コードを二つ折りし、半返し縫いでとめます。
②後ろ中心の縫い代を、衿ぐりから裾まで、バイアステープでくるみます。
 バイアステープの付け方は衿ぐり布と同じです。

後ろ中心を縫う

①左右後ろ身頃を中表に合わせ、あき止まりから裾までの出来上がり線を並縫いします。
②①の縫い代をわります。
③後ろあきを作ります。下の画像のように、たてまつり、並縫いをします。

裾フリルを作る

①前後裾フリルを袋縫いであわせます。
 縫い代は後ろフリル側に倒します。

②本のとおり裾フリルの裾を三つ折りし、並縫い、または、たてまつり※する。
※今回は、並縫いだと柄に対して縫い目が目立つため、まつりつけました。

裾フリルと身頃をあわせる

裾フリルにギャザーをよせ、身頃とあわせます。

①本のとおりの位置にしつけ糸で並縫いを2本かけます。

2本目の針目を1本目と同じになるように縫うと、ギャザーがきれいにできます。

②身頃とギャザーを外表にあわせ、本の指示にある箇所を待ち針で留めます。
③①のしつけ糸を引いてギャザーを絞り、身頃の寸法に合わせます。

袋縫いで身頃とギャザーをあわせます。縫い代は身頃側へ倒します。

袋縫いの最初の並縫いは、身頃側が上、ギャザーが下になるようにすると縫いやすいです。

ボタンをつける

本の指示通りの場所に、後ろあき用のボタンを付ける。

完成

最後に

今回は、ミシン縫いの本を手縫いで作ってみる、ということで『KANA’S STANDARDⅡ』の裾フリルつきブラウスを作りました。

このブラウス、簡単な作り方なのに衿があるように見えたり、フリルがたっぷりついているなど工夫されたデザインなのでとってもおススメですよ^^

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