ミシンは持っていないけど、作ってみたい服がある。
でも、ミシン縫いの本だし……と諦めてはいませんか?
今回は、ミシン縫いの本である『KANA’S STANDARDⅡ』に掲載されている、ギャザースカートを手縫いで作っていきます。
手縫いでの布端の処理のしかた、ポケットのつけかたなど、ミシン縫いの作品を手縫いで作る場合の参考にしていただければ幸いです。
KANA’S STANDARDⅡについて
作り方に入る前に、今回参考にする『KANA’S STANDARDⅡ』について、こちら大好きな本なのでご紹介させてください。
『KANA’S STANDARDⅡ』は、スタイリストである佐藤かなさんの洋裁本で、トップス、スカート、パンツ、ワンピースまで一通り網羅した内容になっています。
スタイリストさんならではのオシャレな服と、服の着こなし例がついているのがポイントです。
また、1つのパターンから展開した作品も豊富(一番展開例が多いトップスは、なんと10種類!)なので、1つ覚えれば色々応用できるところも良いなと感じました。
ちなみに私は、表紙のカシュクールワンピースを作りたいと思って購入しました。
スカートのボリュームがたっぷりで素敵ですよね。
こちらも手縫いで既に2着つくっているので、作り方を紹介できるといいなと思っています。
KANA’S STANDARD「Ⅱ」とあるとおり、この本は2冊目です。
シリーズ1巻表紙のトップスも可愛いので、気になる服の1つです。
手縫いでの作り方
それでは、ここから手縫いでの作り方を説明していきます。
なお、参照元である『KANA’S STANDARDⅡ』から変更していない部分は省略しています。
こちらは是非、実際に本を手に取って確認してくださいね。
事前準備・裁断
布端の処理方式を決める
まずは、ジグザグミシンの箇所を手縫いでどのように縫うかを考えます。
今回のスカートでジグザグミシンで処理されている場所は、脇の部分。
脇にはポケットがあるので、脇は袋縫いにして、ポケットの縫い代は片倒しにします。
脇を袋縫いにするため、脇、および袋布のポケット口の縫い代は1.5cmに変更します。
その他の縫い代は本の記載に従います。
裁断
変更した縫い代を忘れずにつけて裁断します。
上の画像の緑線で示した部分が、袋縫いするにあたり縫い代幅を変更した箇所です。
手縫い前の準備
本の指示通り、
- 接着テープ貼り
- ウエストと裾のアイロンがけ
をおこないます。
手縫いする
袋布(ポケット)をつける
袋布を前スカートの両側に縫い付けていきます。
①本の指示どおりに、袋布の下側を袋縫いします。
②前スカートと、袋布を中表に合わせます。
③ポケット口の出来上がり線から0.1cm縫い代側を並縫いします。
④ポケット口に向かって、縫い代に斜めに切込みを入れます。
⑤袋布を前スカートの裏側へ返します。
⑥前スカート表側から、ポケット口出来上がり線の0.6cm内側を並縫いします。
⑦布袋をわのところで半分に折り、中表に重ねます。
⑧ポケットの上下を半返し縫いします。
脇を合わせる
前スカートと後ろスカートの脇を合わせ、袋縫いしていきます。
①前スカートと後ろスカートを外表に合わせ、布端から0.5cmのところを並縫いします。
②①の縫い代をアイロンで割ります。
③前スカートと後ろスカートを中表に合わせなおし、①の縫い目をアイロンで押さえます。
④出来あがり線を並縫いします。
※出来上がり線を縫うときは、前スカート側にある袋布を縫いこまないように注意します。
⑤反対側の脇も同様に仕上げます。
ウエストを縫う
ゴム通し口がつくれないので、ウエストの下からゴムを通していきます。
①本の指示に従い、ウエストを三つ折りにして、並縫いを2本かけます。
このとき、下側の並縫いはゴムを通せるように、5cmほどあきを作ります。
②①で作ったゴム通し口からゴムテープを通し、端を半返し縫いで縫いとめます。
③ゴム通し口を並縫いでとじます。
裾を縫う
本のとおり裾を三つ折りにして、並縫いします。
これで、ギャザースカートの完成です。
最後に
今回は、ミシン縫いの本を手縫いで作ってみる、ということで『KANA’S STANDARDⅡ』のギャザースカートを作りました。
このスカート、ウエストはゴムで楽ちん、ポケットも付いていて便利なのでおススメです。
もしよければ、手縫いでチャレンジしてみてくださいね^^
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