手縫いで着物リメイクー『手ぬいでかんたん!ほどかずそのまま着物をリメイク』

手縫い服・小物
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「着物をリメイクして普段使いにできたら」
こんなことを考えたことはないでしょうか。

着物の柄は洋裁用の新しい生地とは違った味わいがあるので、古い着物から洋服ができたらいいですよね。
1点もので愛着がわくし、使わなかった着物の再利用につながるところも嬉しいポイントです。

キキキ
キキキ

今日はそんな着物リメイクについて、簡単でおススメの本を見つけたのでご紹介させてください!

着物リメイク、やってみたいけど…

着物リメイクの一般的な手順は、

  • 着物をほどく
  • ほどいた布を洗う
  • 布を裁つ
  • 縫いあわせる
  • 完成!

です。

普通の洋服を作るときと違うのは「着物をほどく」作業。
これが結構手間がかかる作業で、1着の着物をほどくのにだいたい2~4時間程度かかるといわれています。
布にハサミを入れないように糸だけを慎重に切る、という作業自体も集中力を使います。

キキキ
キキキ

着物をほどく作業は、着物リメイクは興味があるけれど、なかなか手を出すことができない一番の理由になるのではないでしょうか?

そんな方におススメしたいのが、今回ご紹介する『手ぬいでかんたん!ほどかずそのまま着物をリメイク』という本です。

『手ぬいでかんたん!ほどかずそのまま着物をリメイク』

著者は高橋恵美子さん
手縫いの手芸を40年以上教えていらっしゃる方で、手縫い関連の著書も多数出版(その数100冊以上!)されています。

この『手ぬいでかんたん!ほどかずそのまま着物をリメイク』は、タイトルのとおり

  • 着物を極力ほどかない
  • 手縫い
  • 簡単

の3拍子そろった本になっています。

魅力その1「着物を極力ほどかない」

一般的な着物リメイクでは、着物を全てほどくことは前の章で説明しました。
でも、『手ぬいでかんたん!ほどかずそのまま着物をリメイク』では、着物を極力ほどきません。

たとえば上の写真のセットアップの場合、外すのは

  • 掛け衿
  • おくみ

の3つだけ。
掛け衿は衿を外すと一緒に外れるので、実質外すのは衿、おくみだけです。

一番ほどく箇所が長い、身頃を解体する必要がないところがポイントです。

キキキ
キキキ

私が初めて挑戦したときでも1時間ほどでほどくことができました。
全てはずすと2~4時間と考えると、かなりの時短になっているのがわかりますよね。

着物を裁断した場所には「補強縫い」というものをします。
裁断することで糸が切れてしまった場所からほどけてしまわないようにするものです。

糸ごと裁断してしまったら洗濯に耐えられるの?
というところは気になるかと思います。
完成した服を洗濯機の「弱」で回してみたところ、補強縫いが効いていて、洗濯で作った服がほどけててしまうことはありませんでした。

後ろ衿ぐりの中心に掛けられた縫い目が「補強縫い」

魅力その2「手縫い」

魅力その2は全て手縫いでできることです。

キキキ
キキキ

手縫いの魅力はなんといっても、針と糸があれば始められること!
ミシンのように場所もとらないので気軽に始めることができます。

また、普段パンツやスカートも手縫いで作っている私からすると、着物はもともと手縫いでつくるものだからか手で縫いやすい生地が多いです。
そういう意味でも着物リメイクを手縫いでやることは理にかなっていると思います。

魅力その3「簡単」

最後のおススメポイントは簡単なことです。

簡単だと感じたところは3つあり、

  • 型紙がすくない
  • 縫う箇所がすくない
  • 本が全ページフルカラー

です。

1つ目の「型紙がすくない」は、例えばワンピースの場合だと、型紙は衿ぐりしかありません。
他の部分は直線か、ごく簡単な曲線なので定規があれば、裁断する印をつけることができます。

2つ目の「縫う箇所がすくない」は、ほどく箇所の少なさが生きている部分です。
身頃は元の着物の縫い目を利用するので、脇や後ろ中心などを改めて縫う必要はありません。

最後の「全ページフルカラー」は地味に気に入っている部分です。カラーだと見やすいでよね。作り方などの図も大きめでわかりやすいところもポイントです。

セットアップが特にいい

私が是非作って欲しいと思う作品は、セットアップです。

着物は柄が全体にあって、洋服にすると派手見えしてしまうものが多いですが、セットアップにすると統一感がでるので派手見え感を抑えることができます。

キキキ
キキキ

あと、着物1着から2着の服ができるという点もお得です!

下の写真は、私が作ったセットアップです。
上が『手ぬいでかんたん!ほどかずそのまま着物をリメイク』12ページのノーカラージャケットとキャップスリーブブラウス、下が20ページの前タックブラウスとラップスカートです。

着物リメイクの作品例1
着物リメイクの作品例2

最後に

今回は簡単にできる着物リメイクということで、高橋恵美子さんの『手ぬいでかんたん!ほどかずそのまま着物をリメイク』をご紹介しました。

高橋恵美子さんは着物リメイク本以外にも手縫いの基礎本も出されています。
着物リメイクも手縫いも初めて、という方には『イチバン親切な手ぬいの教科書』がおススメです。

こちらは、着物リメイク以外に手縫いの基本的な縫い方や道具が写真付きで説明されているので、わかりやすいです。
着物リメイクの服は、単衣の着物でつくるジャケットが載っています。

キキキ
キキキ

着物リメイク、お手元に着ていない着物がありましたら始めてみませんか?
この記事がきっかけになれば嬉しいです!

コメント

  1. スイートピア より:

    初めまして。
    高橋恵美子さんの着物リメイク本に興味があります。
    1つ質問ですが、作る前の合わせ着物の洗いかたは、どうされていますか?
    リメイク素材の着物を購入しました。見落としているかもですが、本に書いていない様な気がします。
    実際に利用している方に聞きたいと思っておりました。
    ご回答をよろしくお願いします。

    • キキキ キキキ より:

      はじめまして。コメントありがとうございます。
      私も探してみましたが、確かに本に洗い方は書いていないですね。。。

      この記事でも紹介している高橋恵美子さんの『新版イチバン親切な手ぬいの教科書』では、
      「ほどかないきもののリフォームではきものを洗わず、そのままリフォームします。
      洋服などに作り変えてから、クリーニングに出すとよいでしょう。」
      とありました。

      なのでこの本でも着物は洗わない前提なのかもしれないです。

      とはいえ、私の場合はリメイク用に安く購入した着物だったこともあり、洗いました。
      手洗いでつけおく感じで洗っています。

      スイートピアさんの参考になれば幸いです。

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