3歳からの点描写-初めての疑問にお答えします!

教育関係
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みなさんは「点描写」をご存じでしょうか。
点描写は小学校入試にもよく使われる問題の1つで、幼児教育用のドリルも販売されています。

今回は、この点描写について、

  • 点描写とは?
  • どのような効果がある?
  • 何から始めれば良い?
  • 問題は手作りできる?

といった、初めて点描写に取り組む際にでてくる疑問にお答えしようと思います。

点描写について

点描写とは?

点描写は、点と点をつないで描かれたお手本を見て、お手本通りに書き写すワークです。

上の写真のように、左側に示されるお手本を、右側のグリッドに正確に書き写すのが一般的な問題形式です。
鉛筆で線を引くことができれば答えられるので、子供が小さいうちから取り組めるのが特徴です。

「点図形」「点つなぎ」など様々な呼び方があるのですが、今回は「点描写」で統一します。

点描写で鍛えられる能力は?

ピグマリオンの問題集、PYGLIシリーズに点描写の効果に関する記述があるので引用します。

「点描写」の問題は、小学校の入試問題でもよく用いられるものの一つです。点描写によって「注意力」「構成把握能力」「作業能力」「筆圧」「指先の調整能力」などの知能因子のチェックを一度に行うことができるので、よく出題されるのだと思われます。特に、図形関連の能力とは深い関係があるかのように見受けられます。出題形式としては、お手本の図形をそのまま写す問題が基本です。

PYGLIシリーズ『点描写①』より引用

点描写は、お手本を書き写すだけの問題ながら、その作業には様々な力が必要であることがわかるかと思います。

初めての点描写

小さなうちから始められる点描写。
ここからは、3歳児が初めて点描写に取り組むことを想定してご説明します。

もう少し年長さんだと、ルールの理解が早く、難しい問題にも取り組めると思うので、適宜省いて取り組んでみてくださいね。

初めての点描写には、次の2つの方法がおススメです。

  • 無料の問題を利用する
  • 自分で手作りする

そして、先に結論をいうと、3歳児の場合は「手作り」が良いです。

無料の問題を利用する

ドリルを無料でダウンロードできるサイトを利用します。
印刷する環境があれば簡単に試すことができる点が最大のメリットです。

無料でドリルを公開しているサイトは、

  • ちびむすドリル
  • ぷりんときっず

などがあります。

点描写に関しては、ちびむすドリルの方が、点の数が少ない簡単な問題が公開されています。
3歳児には、ちびむすドリルの『点描写プリント(ミニ)』から始めるのがおススメです。

ただ、私の娘の場合がそうだったのですが、初めてだと点描写プリント(ミニ)でも難しいことがあります。
その場合は、まずは手作り問題から始めてみてくださいね。

ちびむすドリル

3×3のグリッドから練習することができます。
3×3のグリッドでは、「タテ・ヨコの点」「となりの斜めの点」「1つ飛ばしの斜めの点」と、子供が書きやすい順序で問題がステップアップされていくところが、3歳児の点描写におススメする理由です。

ぷりんときっず

ぷりんときっずでは、点描写は「グリッド点つなぎ」という名前です。
難易度は簡単、普通、難しいの3種類で、「簡単」でも点が5×5のグリッドなのでちびむすドリルより難しくなっています。

問題を手作りする

手作りのメリットはなんといっても、子供にあわせて難易度を柔軟に調整できるところです。
特に3歳児は、縦の線、横の線、斜めの線がパッと理解できるわけではないので、少しずつ問題を難しくしながら、何度も練習したいところです。
この、少しずつ問題を難しくする、というのが手作りならば簡単にできます。

例えば、下の画像は3歳の娘用に作った点描写の問題です。
1問目で「1本の斜め線」、2問目で「2本のぶつかる斜め線」というように少しだけ問題を変えて進むようにすると、頭に入りやすいよううまく解けることが多いです。

1問目「1本の斜め線」

2問目「2本のぶつかる斜め線」

また、3歳児ならグリッドも3×3で済むので作る方の手間も少ない、というのも3歳児に手作りをおススメする理由です。

手作りする場合は、ベースとなる型紙を1枚作っておくと量産がしやすいです。

型紙の作り方

型紙の一番早い作り方は、無料ダウンロードの問題をプリントアウトして、そのまま型紙として使う方法です。
自宅にプリンターが無い場合でも、型紙なら1枚で済むので、例えばセブンイレブンのnetprintといった印刷サービスを利用すればプリントアウトすることができます。

PDFや写真をセブンイレブンですぐ印刷 |ネットプリント(個人のお客様)
【コンビニで簡単印刷】会員登録不要で、PDFも写真もプリントできます。スマホからでも、パソコンからでもその場で、すぐに印刷できます。QRコードで今までより簡単にプリントできるようになりました。

型紙を自作したい場合は、下の寸法を参考にしてみてくださいね。

型紙の使い方

◆用意するもの

  • 型紙
  • 目打ち(または、インクが出ないボールペンなど先のとがったもの)
  • カッティングボード(目打ちで穴を開ける際に敷く)
  • 油性マジック
  • 紙(問題を書くための紙)
  • 色鉛筆

◆作り方

手順1:紙の上に型紙を置く。カッティングボードを紙の下に敷いておく。

手順2:型紙の点を目印にして、目打ちで紙に印をつける。

手順3:手順2で付けた印を目安にして油性マジックで点を描く。

油性マジックで描く理由は、消しゴムで線を消すときに、点まで消えてしまうことを防ぐためです。

手順4:左右にグリッドがわかれていることが分かるように色鉛筆で線を引いて完成。

左側のグリッドには問題を描いてくださいね。

最後に

今回は点描写についてご紹介するとともに、初めて点描写をするときのおススメの方法についてご紹介しました。

無料のドリルや手作り問題に慣れてきたら、市販の問題集の購入を検討するとよいですよ。
難易度的に次におススメするのは、こぐま会の『てんずけい1』です。
もしよければ、参考にしてみてくださいね。

こぐま会『てんずけい1』

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