これまでにダーニングに使える糸として、毛糸、刺繍糸、レース糸をご紹介してきました。
◆毛糸
◆刺繍糸
◆レース糸
今回は、その他編ということで、普段使いの糸から、ちょっと変わった糸まで、ダーニングに使えるものをご紹介します。
この記事を読んで「ダーニングはどんな糸でもできる」と、ダーニングをより身近に感じていただければ幸いです!
手縫い糸、ミシン糸、しつけ糸
裁縫の定番の糸たちです。
普段あまり裁縫をすることがない方でも持っていることが多いのではないでしょうか。
これらの糸は、ダーニングに使うにはかなり細い糸になります。
でも、もちろんダーニングすることは可能です!
どのような仕上がりになるのか、写真付きでご紹介しますね。
まずは、普通のダーニング
糸が細いので、繊細な編み上がりが可愛らしいです。
大きな穴をふさぐのは難しいと思いますが、写真のように、小さなダーニングをポイント使いで入れるとアクセントになりますよ。
半返し縫い、なみ縫い
半返し縫いや、並縫いも細かな仕上がりになるので、ポイント使いがおすすめです。
また、上の写真の半返し縫いのように、裏側をあえて表に出してして縫ってしまうのも、ちょっとしたワンポイントになります。
縫い方は、繕う生地の裏面を上にしてダーニングマッシュルームにセットして半返し縫いを施すだけなので、簡単にできますよ。
縦糸、横糸のどちらかを太い糸に
縦、横どちらかの糸を毛糸などの太い糸にしてダーニングすると、写真のような仕上がりに。
しつけ糸が網のような模様になって、おもしろいですよね。
縫うときは、縦糸を太い糸で縫ってから、横糸を細い糸で縫うのが縫いやすいです。
刺し子糸
さて、次は刺し子糸です。
刺し子糸がダーニングにおすすめなところは、3つあります。
- ダーニング用途として購入しやすい
- 糸の太さと硬さが靴下のダーニングにも使える
- 刺繍糸と比べて、ダーニングの糸が渡しやすい
順に説明していきますね。
ダーニング用途に購入しやすい
毛糸や、レース糸、ミシン糸などは、1玉100メートルといった長さで売られているので、ダーニングにしか使う用途がないと、なかなか購入しにくいのではないでしょうか。
その点、刺し子糸は、糸の量が多すぎず、気軽に買える価格です。
例えば、オリムパスの刺し子糸は1綛(かせ)20m。
値段は100円~150円※です。
※オリムパス公式HP参照(2020/06/08時点)
刺し子をしなくても、色々な糸を揃えやすいところがおすすめです。
靴下のダーニングにも使える
一般的な刺し子糸の太さは、極細毛糸のモヘアよりは太く、刺繍糸の4~6本取りとだいたい同じような太さです。
また、刺し子糸は、レース糸のような撚りの硬さがないので、靴下のダーニングに使っても、ダーニング箇所が足に当たる感じは少ないです。
ライバルは刺繍糸
購入のしやすさ、糸の太さ硬さで似ているのが刺繍糸。
刺繍糸と比較したときの刺し子の利点は、ダーニングの糸を通しやすいことです。
刺繍糸は何本か引き抜いて使うため撚りが甘く作られています。
ダーニングするときは3本取り、4本取りなど複数本使うことが多いので、縦糸に使用すると、横糸を通すときに縦糸が割れてしまってスムーズに通せないことがあります。
その点、刺し子糸は撚られた糸がしっかり1本にまとまっているので、糸の通しにくさの心配がありません。
和紙の糸(Leafy)
最後に変わり種として和紙の糸をご紹介します。
和紙の糸は手でちぎることができます。
なので、靴下の穴をふさぐといった丈夫さが求められるものには使いづらいのですが、シミや汚れを隠すお直しで活躍します。
下の写真では、白の和紙糸を縦に渡し、その上を刺繍糸で半返し縫いしました。
和紙糸は横幅が広いので、横糸は通さずに、なみ縫い、半返し縫いで縫い留めたほうが丈夫な仕上がりになります。
私が試したの和紙の糸は、Leafy(リーフィー)という糸です。
普通は春夏用のバッグや帽子など、小物を作るための糸とのこと。
さきほどLeafyを使ったセータのお直しでは、刺繍糸の半返し縫いをするときにLeafyの糸にも針を通しています。
でも、和紙の糸が針を通したことによって破けることはありませんでした。
和紙でできた糸ながら、Leafy、なかなか丈夫です。
びっくりなのは、Leafyは手洗いOK、ドライクリーニングOKなところ。
右上の画像に洗濯表示が写っているのがわかるでしょうか。
実際に、先ほどの画像のセータを手洗いしてみたところ、糸が破けることなく洗うことができました。
和紙の糸は、綿や毛の糸とはまた違った風合いがでて面白いですよ。
最後に
今回は、ダーニングの糸をご紹介しました。
身近な糸から、ちょっと変わった糸まで、さまざまな糸がダーニングに使えるよ、ということが伝わりましたら幸いです。
ダーニング、ぜひ色々な糸で試してみてくださいね!
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