ようこそダーニングの世界へ!
このページでは、
「そもそもダーニングって?」
「興味はあるけれど何から始めればいいのかわからない」
「針は?糸は?ほかに必要なものは?」
「どうやって縫うの?」
といった、初めてさんの疑問にお答えするために、必要な道具から縫い方までを一通り解説します。
紹介する道具は、ダーニングを始めやすいように、100円ショップや身近で揃うものが中心です。
このページを読めば、あなたも今日からダーニングが始められるはず!
ダーニングとは
ダーニングは、衣服の穴や布が薄くなった箇所を針と糸で修繕する 、ヨーロッパの伝統的なお繕いの方法です。
ダーニングを施すことで、着られなくなった衣服に再度息を吹き込むことができます。
より詳しくはこちらの記事で解説しているので、ご興味あるかたは読んでみてくださいね。
必要な道具
ダーニングに必要な道具は6つです。
- 糸
- 針
- ダーニングマッシュルーム(代用品あり)
- ゴム(ヘアゴム、輪ゴムでOK)
- チャコペン(任意。あると便利)
- ハサミ(糸を切る用)
ゴム、ハサミ以外の道具について、順番に説明していきますね。
糸
一般的には毛糸、刺繍糸を使うことが多いです。
手持ちにこれらの糸があるようでしたら、まずは使っていきましょう。
ただし、糸の太さには注意。
毛糸に多いのですが、太すぎる糸。
ダーニングした箇所がボコボコして肌触りが悪くなってしまいます。
毛糸の太さについては、こちらの記事を読んでみてくださいね。
毛糸も刺繍糸も持っていない!
という場合は、ダイソーの刺繍糸をおススメします。
ダイソーの刺繍糸は100円で12色入り。
非常にコストパフォーマンスがよく、色味もセットで統一されているので、簡単に複数色使いのダーニングを楽しむことができるんです。
ダーニングに使う時は3本取りくらいが、太さと縫いやすさのバランスがとれて良いです。
他にも使える糸が知りたい!
という方は、下の記事でご紹介しているので読んでみてくださいね。
針
使う糸にあった針を用意します。
毛糸の場合はとじ針、刺繍糸なら刺繍針やクロスステッチ針です。
どの針も100円ショップで揃えることができますよ。
下の写真は、ダイソーのフランス刺繍針です。
ダーニングの場合、針穴に糸が通るのであれば、針の太さや長さはあまり気にしなくて大丈夫です。
ダーニングマッシュルーム
ダーニングをするための専用の道具がダーニングマッシュルーム。
一般的にキノコのような形をしているのでマッシュルームと呼ばれます。
このキノコの「カサ」の部分にダーニングを施したい布を張り、ゴムでとめて使います。
布を張ることで、ダーニングを縫いやすくしているんですね。
ダーニングマッシュルームについては詳しく知りたいかたは、こちらの記事を読んでみてくださいね。
ただ、このダーニングマッシュルーム。少々値が張ります。
なので、最初は代用品を使うのでOKです。
身近にあって使いやすいのは、料理で使うおたま。
他にも電球、ガチャガチャのカプセル、お茶の缶、平たい石なども代用品として使えます。
チャコペン
必ずしもいるものではないのですが、あると便利なのがチャコペンです。
ダーニングする箇所を布に直接描いてあたりを付けるのに使います。
大きなダーニングをキレイに縫いたい時などに重宝しますよ。
チャコペンも、100円ショップで手に入れることができます。
チャコペンには、
- 時間が経つと消えるタイプ
- 水でぬらすと消えるタイプ
の2種類があります。
時間が経つと消えるタイプ
ダーニング箇所が大きいと、縫っているうちに線が消えてしまうことがあるので注意が必要です。
水でぬらすと消えるタイプ
縫った後に水で濡らして線を消す必要があります。
水にあまり濡らしたくない布に書くときは、濡らした綿棒で線を消すと良いですよ。
縫い方
基本の縫い方
ここでは基本的な四角いダーニングの縫い方をご紹介します。
ダーニングマッシュルームに布をセットする
①布をダーニングマッシュルームにかぶせます。
ダーニングを施したい場所を、ダーニングマッシュルーム中央にくるようにすると縫いやすいです。
②①でかぶせた布を張りながら、ダーニングマッシュルームのカサの根本をゴムで結んで固定します。
③チャコペンがある場合は、ダーニングする箇所を四角く囲みます。
ダーニング箇所は、穴より5mm程度大きくするときれいに縫えると思います。
縦糸を縫う
①1針目を表に出します。なお、糸端は10cmほど残しておきます。
②糸を反対側へ渡し、1針すくいます。
③再度、糸を反対側へ渡し、1針すくいます。
④②③を繰り返し、縦糸を渡します。
横糸を縫う
①新しい糸に変え、1針目を表に出します。糸端は10cmほど残しておきます。
②糸を反対側へ渡します。このとき、縦糸を1本おきにすくいます。
反対側まで渡したら、1針すくいます。
③糸を反対側へ渡します。このとき②ですくわなかった糸をすくいます。
反対側まで渡したら、1針すくいます。
④②③を繰り返し、横糸を渡します。
糸の始末
①ダーニングマッシュルームから布を外します。
②表に出ている糸を裏側に出します。
③糸端をダーニング裏側の縫い目に3目程度くぐらせます。
④③でくぐらせた縫い目を3目程度戻ります。余った糸はハサミで切ります。
⑤③④を全ての糸でおこない糸を始末します。
完成
縫い方を覚えたら。こんな作品ができます
基本の四角の縫い方ができれば、例えば、こんな風なお直しをすることができます。
上の写真中央は、色んな色の刺繍糸や毛糸をギッシリ基本のダーニングで埋めています。
こちらは、色が変化する毛糸(写真左)を使ってダーニングしたもの。
ダーニングするだけで簡単にグラデーションができて、ちょっと凝った感じになりますよね。
なお、基本のダーニングの周囲に施されている点々模様は、半返し縫いを使っています。
セットもあります
道具をイチから揃えるのはちょっと……という場合はダーニングセットも販売されています。
『愛らしいお直し ダーニングで大好きな服がよみがえる』は、ダーニングマッシュルーム、糸、縫い方の本が揃っているので、気軽にダーニングを始めることができます。
※針、ハサミ、ゴムは自分で用意する必要があります。
『愛らしいお直し』で特に良いのが、糸。
極細から中太までの糸が10種類入っているので、最初から糸の違いによるダーニングの出来具合を色々試すことができるんです。
この点、一番最初に購入するのに良いセットだなと思います。
最後に
今回は、はじめてダーニングをする人を対象に必要な道具から基本的な縫い方までご紹介しました。
ダーニングすると、穴があいた服でももう一度着ることができるので、服に愛着がわいてきます。
ぜひ、この感覚を楽しんでみてくださいね。
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