ダーニングの糸といえば、毛糸。
お繕いの本でも毛糸を使った作品が多く、定番の糸です。
でも、手持ちの毛糸でダーニングをしてみたけど、思っていたものと何か違う。
なんてことはありませんか?
今日は私がダーニングで使っている毛糸について、ご紹介したいと思います。
こんな場合は毛糸の「太さ」が原因かも
例えば、いつも履いている靴下の穴にダーニングをしたけど、出来上がりが想像していたものと何か違う。
そんな時、ダーニングした部分をよくみてください。
靴下に対してダーニングの毛糸がポッコリしていないでしょうか。
このような状態であるなら、ダーニングを施す生地に対して毛糸が太すぎることが原因かもしれません。
毛糸が太いとダーニングも厚みがでてしまい、結果、生地からポコッと出たものができる…というわけです。
ダーニングにあう毛糸の太さは「中細」「極細」※といった細めの糸です。
使用する糸を一度確認してみてくださいね。
※毛糸の太さについて
毛糸の太さの基準は、メーカーによってまちまちです。
この記事は、ハマナカ株式会社のホームページに掲載されている太さ基準を参考にして書きました。
手持ちに細い毛糸がない場合は
とはいえ、手持ちの糸に細い糸がない場合もあると思います。
その場合は、毛糸の撚りをほどき、糸の本数を減らしてからダーニングする方法もあります。
例えば、3本の糸で撚られた糸(3本撚り)でご説明します。
毛糸を縫える長さに切ったら、3本撚りの糸の中から、1本だけ糸を引き抜きます。そして、引き抜いた1本だけでダーニングをするんです。
3本で撚られた毛糸なら、糸の厚みは3分の1ほどになります。
もちろん、糸は2本に増やしてもいいですよ。
1つ注意すべき点は、糸の撚りをほどいて使うとダーニングの途中で糸が切れやすくなることです。
対策は、長い糸で一度に縫おうとしないこと。
糸を短めにすると、糸が擦り切れる前に縫い終わることができますよ。
ダーニングにおすすめの毛糸たち
深みカラー(セリア)
100円ショップで購入できる毛糸でおススメしたいのが、セリアの『NEW深みカラー』です。
並太の毛糸は100円ショップでよく見かけるのですが、こちらの毛糸は中細。
加えて、材質が毛32%、アクリル68%と毛が混紡されているのもポイントです。
糸の撚りは4本撚りです。
cake(セリア)
糸が並太と太めではありますが、セリアの『cake』も良いと思います。
段染めの糸で色の変化を楽しめるのがポイントです。
材質はアクリル100%、糸の撚りは3本撚りです。
写真のブランケットでは、cakeを丸々1玉使用してダーニングを施しています。
段染めの色の変化を楽しむには、ある程度の長さを使わないといけないので、この作品のようにお直し箇所が多いものにおすすめです。
ブランケットでは、毛糸の撚りをほどき1本取りで縫っています。
小巻Caféデミ/小巻CaféデミNEON(ダルマ)
極細の手編み糸ながら、毛糸刺繍にも使えるのが特徴の毛糸です。
刺繍に使えるだけあって、撚りをほどいて使っても擦り切れにくいところが、ダーニングにも適しています。
材質は、
小巻Caféデミ:毛30%アクリル70%
小巻CaféデミNEON:アクリル100%
糸の撚りは、ともに4本撚りです。
最後に
今回は、毛糸でダーニングする場合のポイントとして糸の太さに注目することをご紹介しました。
ダーニングを施す場所に馴染む太さの糸を使って、ワンランク上のダーニングを楽しんでみてくださいね♪
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